私は派遣先でパワハラにあい「会社都合退職」をした経験があります。会社側が認めてくれたのは有難かったけれど、心身へのダメージが深く残ってしまいました。
パワハラは、会社にも働く人にもマイナスです。現在は無料で相談できる公的機関や専門窓口が増えています。早く解決して、自分が輝ける仕事をしましょう。
私がパワハラで退職するまで調べた事、実際に経験した事などを紹介します。
目次
職場でパワハラに合っていると感じたらすべきこと
パワハラに合った人にしか「本当の辛さ」は分からない
どこの職場にも、合う人と合わない人はいます。でも、ただの相性では片付けられない事があるのです。
心からあなたを心配してくれる人は、今の状況から救おうとしてくれるかもしれません。でも、パワハラに合った時のあの声や言葉、凍り付いたあの空気を知りません。
本当の辛さは、経験した本人にしか分からないのです。あきらかにパワハラに合っていると感じたら、すぐに解決方法を探りましょう。我慢していると、いつか心身を壊します。
解決方法は1つとは限りません。
家族や友人に話すことで、違う角度から考えられることもありますし、公的機関に相談、あるいはすぐさま逃げる(退職)など、色んな解決策があります。
その時、大切なのが「パワハラの証拠」です。感情は横に置くイメージで、淡々と作業してみてください。
パワハラの証拠を残す
自分の感情は極力おさえ、冷静になって事実だけを残します。これは、その場に居ない第三者に、状況を理解してもらうためです。
例えば、ボイスレコーダーに録音(ボールペンに見えるタイプもあります)、メール送受信の履歴を残しておく、体調不良になった領収書、会議中のやりとりなど。
いつ、どこで、何をされて(言われ)、どうなったか?を記録します。
この時、第三者の人の行動や言葉も残しておきましょう。当事者同士だけでは判断が出来ない事、あなたへの被害の大きさも分かりやすくなるからです。
それでは、以下の解決方法について説明していきます。
- まずはパワハラに該当するのかチェック
- 友人や家族に話して心を整理する
- 公的機関で解決する
- すぐに逃げる!自分の代わりに退職手続きしてもらう
まずはパワハラに該当するのかチェック
パワハラの基準は難しいです。同じ言葉や行動でも「受け方の違い」がある、人間関係の不一致、相手の認識不足、仕事に対する「向き・不向き」として片付いてしまうことがあります。
その他「仕事の確認」「社員教育」のように、シンプルに仕事を回すための言動の場合、パワハラに該当しない例もあります。
厚生労働省では、主に以下6つの型をパワハラとしています。
- 身体的な攻撃
- 精神的な攻撃
- 人間関係からの切り離し
- 過大な要求
- 過少な要求
- 個の侵害
近いものがあるかどうか、チェックしてみましょう。
photo by あかるい職場応援団
私の場合は・・・
②精神的な攻撃、③人間関係の切り離し、④過大な要求 が該当しました。
毎朝、静かな職場に響き渡る怒鳴り声、教育をせずに責める、別の社員が溜めた仕事を毎日大至急させるなど。派遣社員として働いていたので、その場にいる人は全て契約先の社員ばかり。職場に相談する人は居ませんでした。
あなたはどうでしたか。
該当するようならば、証拠を残す事から始めてみてください。
友人や家族に話して心を整理する
友人や家族に話すと「大変だね」「ひどいね」「あなたは性格が優しいからね」などと共感してくれたり、慰めたりしてくれるでしょう。
あるいは「打たれ弱いよね」「なぜ言い返さないの」「そんな職場やめちゃえば」などと言われるかもしれません。それが出来たらとっくにやっています。出来ないから苦しいのです。
とはいえ、友人や家族は良かれと思って色々話してくれています。
「こんな辛い事があった。それでね・・・」と説明した事全てを記録してみてください。改めて書き残そうとすると、案外抜けてしまうものです。
友人や家族に話した事を記録しましょう。そこで得たアドバイスも添えます。一歩引いて、遠くから客観的に状況をみると、解決の糸口が見えることがあります。
公的機関で解決する
会社に相談できれば良いのですが、なかなかそうもいかない!という場合は、公的機関に相談するのも1つの方法。
専門機関では、様々な問題を解決へ導いています。自分の中では思いつかない角度からアドバイスをくださいます。
▼無料で相談できます。
すぐに逃げる!自分の代わりに退職手続きしてもらう
「退職代行」という退職方法があるのをご存知ですか。あなたに代わって、退職報告から退職手続きをしてくれます。
職場で辛い目にあっても「辞めます」と言いだせない、退職したい旨を伝えるべき上司がパワハラの対象だという事もありますよね。そんな時に頼れる専門機関です。
まとめ
今回は、パワハラに合ったらすべき以下の事を紹介しました。
- まずはパワハラに該当するのかチェック
- 友人や家族に話して心を整理する
- 公的機関で解決する
- すぐに逃げる!自分の代わりに退職手続きしてもらう
平成28年度の実態調査では、過去3年間にパワハラを受けたと回答した従業員は32.5%と高い数値になっています。同じように辛さを感じている人は案外多いのです。
我慢せず、解決方法を見つけましょう。
その場合はパワハラの証拠を残す事を忘れずに。
・・・とはいえ、会社に相談したり、訴えたりするのを避けたい方もいらっしゃるはずです。
パワハラをしている人に油を注ぐことになるのではないか?という恐怖心があるためです。さんざん嫌な目に合ったのに、更に傷つきたくないし、関わりたくもありません。揉めるなんて絶対に避けたいですよね。
深い傷があるのならば、退職代行に相談するのもありです。
会社は自分で選ぶ。
解決しても、相手の性格は変えられません。自分らしくいられる職場で、気持ち良く仕事をしましょう。
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